来たる!まらしぃ2daysライブ1日目(2019年12月21日)

2019年12月21日(土曜日)、待ちに待った「まらしぃ」のライブ当日。この10年ほど、忙しくて片手で数えるほどしかライブに行っていない。それも、かつてファンだったミュージシャンのライブなので、今回のように新しく知った人のライブに自分が足を運ぶなんて、ものすごーく新鮮な気分だよ。

今まさに注目していてテンションMAXで、自分の中で一番良いタイミングでこのライブに来られるなんて、最高じゃないですか!日々疲れた自分の中に、こんな気持ちがザワメク感覚がふつふつと湧き上がってくるとは、本当に凄いことだ。何か掴んで帰りたい。

プロローグ的なやつ

21日の土曜日、ライブは夕方から。場所は人見記念講堂。

できれば自宅で気持ちを落ち着かせてから向かいたかったけれど、ずいぶん前から決まってた弟ファミリー達とのクリスマスパーティーの予定があるから、絶対に昼から飲んじゃうなー(クリパという名の盛大な宅飲みだよ笑)。

ピアノ昔話あれこれ

おチビ達にクリスマスプレゼントを渡して、あとは大人の酒盛りが昼から繰り広げられるんだけれど、今日はまらしぃライブだから何としてもほろ酔いくらいにしとかないとね。自制心との戦い。

シャンパンのコルク抜く音がシュバーンって鳴りいい感じ、久しぶりのみんな大集合に気分良く乾杯。そして早速ピアノの話しをしまくり色んな動画を見せると、みんな感心している。自分の親世代にとっては、若い男性がピアノを気軽に弾いている姿は珍しいらしく、なかなか評判がよろしいのだ。

自分もそうだけど、男性がグランドピアノ弾くと言えば大抵はピアノコンクールとかプロのクラシックピアニストの人たちで、正装して弾くもんだと思ってるから。それをジャズともまた違う、気軽な感じでクラシック以外の曲を弾いてるから、なんか新鮮なんだよね。

弟はピアノやめなきゃよかったと、かなり後悔している模様。先生が厳しくて怖かったから、今思えば小さい子が怒られてかわいそうだったなぁと思うよ。小学校の低学年でバイエル上巻も終わらないうちに潔くやめて、スポーツを頑張ってた。

自分は週1回30分のレッスンで、ピアノの日の前日くらいに1時間ばかり練習する程度だったけど、高校まで続けたって言うだけで一応ソナチネまで進んだ。これってどーしようもなく進み遅いよね、練習サボり魔だったからしょうがないか。けど思うに、高校でもやめずに大学入ってもとりあえず惰性でもいいから続けてたら、どのくらい弾けるようになってたのか知りたい気もする。

今はポータブルなピアノがあるんだね

そんな昔話をしてると、弟が「実は、子供用に小さいキーボードを買ったんだ」と言って見せてくれた。GO:PIANOというRolandの61鍵盤のやつ。

何と!まらしぃライブ直前に目の前にピアノがっ!!

大興奮だぜっ!

鍵盤だあ〜白と黒のピアノワールドに没入。日本酒もすすむわ。

すっかり酔っぱらいながらも、ライブに向けて気持ちを高めようと音を鳴らしてみる。ポーンと鍵盤を押すと思ったよりもしっかりした弾き心地がする。あれ、弾き心地って何、ちょっと音出しただけじゃん〜

自分「いいね、これ。いくらした?」

弟「そんな高くないよ。確か4万円台だったと思う。」

自分「鍵盤が軽くなくて結構いいかも。」

弟「そうそう、一応本物のピアノに近い感覚がいいかと思って。」

自分「よく見つけたね。」

弟「分かんないから店員さんにお勧め聞いた。」

自分「なんか要望あったの?」

弟「鍵盤が一番重くて、値段高すぎなくて、コンパクトなやつ。」

自分「他のメーカーは?」

弟「面倒だから、これ即買いした。」

自分「へー、いい買い物したね。」

弟「まあねー。」

みたいなやりとりしつつ、昔習った曲を弾いてみると全く弾けない。嘘かってくらい、なーんも、さーっぱり指動かない。こんなはずじゃないんだが??どれ一つ弾けない。まぁ、大したレベルではなかったけど、それでも弾けない。

がーん

ショック

これからライブだってーのに、落ち込んでしまう。せめて何か一曲は弾きたいけど、とりあえずチビ達の好きなカエルの唄を右手で弾いて退散だ。

目の前のピアノに大興奮からの、ドーンと落ちる情けない気持ち。そこから口直し&酔い覚ましに軽くビールを飲んで気を取り直す。いざライブ会場の人見記念講堂へ出発だ。

まらしぃ2daysライブの1日目

今回の2daysライブは追加公演だそうで、凄い人気なんですね、まらしぃさん。

この追加公演のおかげで、最近知った「まらしぃ」という不思議なピアニストのライブに来ることができたのはラッキーとしか言いようがない。沢山の応援するファン達がいるからこそ追加公演が実現して、自分も今ここに運よく足を運べるのだ。ありがたい。ギリギリでチケット取ったから後ろの席ではあるけど、行けるのと行けないのじゃ大違いだからね!楽しんでくるよ。

ライブ会場に到着したよ!

最高に気持ちの良いほろ酔いかげんで、人見記念講堂に到着した。初めてのアーティストさんのライブ、緊張するけど楽しみだ。

入り口付近にて、ちょっと待てよ。あれれ、なんか自分アウェーな感じがする。

小学生くらいの子供を連れた授業参観後のお母様方みたいな集団、「まらおさんへ」という手紙を握りしめた男子高校生らしき青年、まらおさんって誰じゃい?

OLさんぽい姉さん達は、まあ普通にいるよな。自分よりはるかに年齢上のご年配の夫婦もいる。客層が全く分からん。さっぱり分からん。というか年齢も客層も多彩すぎる!すごいなぁ。国民的アイドルのコンサートなど行ったことないけど色んな人達に愛されてるんだね、まらしぃさんは。

自分はと言うと、結構ライブに向けて気合入れてコンディション上げてきたけど、ここはクラブチッタじゃなかった。今回はかつて行っていたようなロックバンドのライブではなかった。飲んで酔っぱらってる場合じゃない。一応まらしぃスマンと心の中で呟いて、水を購入して身を清めた。

中に入ると、あのピンクの猿が大小2匹、バーンとホワイエに陣取っている。最初はこの猿がトレードマーク的なマスコット的な存在とは知らず、なんだこりゃって思ってたけど、今は何とも愛着が湧く存在。写真撮影オッケーらしく、記念に撮ってみた。

この猿がお出迎えしてくれる。かなり目をひく存在デスね。一気にまらしぃワールドになる。

そして、このホワイエの入り口を背にして右手側にはピンク猿の正装バージョンポートレートと、まらしぃさんの絵がバーンと飾ってある。

何じゃあ〜このまらしぃさんの綺麗で長い指、絵だから?いや、動画でも指キレイだから実際もキレイなんだと思う。だってピアノの上で指が踊ってるからね。いいなぁー。うらやましいなぁー。ひとり絵の前で手を当てて遊んでみると自分の指の短さといったら、やんなっちゃうなあ(ボヤキ)。

ピンク猿のバルーンって

ところで、この巨大ピンク猿のバルーン、これがあるだけでグッとイベントっぽくなる気がする。子どもの頃はデパートの屋上からアドバルーンが上がっていたっけ。今はめっきりみ見くなりました。ビルが高すぎてバルーン付けても遥か上空すぎて見えんよね(笑)。

あ、もしかして今の子どもはアドバルーン知らないかも。こんなやつ。落書きしてみたよ。

ピンク猿のバルーンがアドバルーンだったら、こんな感じだろうか。

こんなのが空に浮かんでたら子どもは喜びそうだな。

しかし、今や自分もこのピンク猿=まらしぃ=ピアニストという図式がインプットされている。

この猿すごい存在感、ブランディング力高いかも!

「まらしぃ=ピアニスト」は分かる。

「まらしぃ=ピンク猿」も分かった。

しかも「ピンク猿+ピアニスト=まらしぃ」だけで無く、「ピンク猿=ピアニスト」もイメージできてしまう。そんで猿の特徴は手長。

もし「まらばるーん」が文字無しで浮かんでても、知ってる人はピアノのライブがあるって認識できてしまう。まらしぃ広報、宣伝部長的な役割大デスね、おさるさん。グッジョブ!

ライブ会場の物販CDをのぞいてみると

さてさて、そう言えば「ちょっとつよいクラシック」というCDが、このライブのちょっと前に発売されたのだ。さっそく売り場をのぞいてみるとCDがズラリ。えっ?こんなに沢山CD出してる人なんだ、全く知らなかったよ。どうしよう、買ってみようかな、でもCDプレーヤーなんて持ってないし、考えたらCDなんて20年近く買ってないや。長ーい間、日常に音楽の無い生活を送ってたんだな。ここは1つと言わず2つでも3つでも買って帰ろうじゃないの。

そんで、買うことにした。まずは「ちょっとつよいクラシック」だ。収録曲を見ると知ってる曲ばかり。自分が練習したのはトルコ行進曲、スケーターズワルツ、エリーゼのためにの3曲だけ。トルコ行進曲は手が小さくオクターブの分散和音が弾けず、ピアノの先生からもっと簡単なのにしましょうと言われ合格できないまま次の曲、スケーターズワルツを選んだ。この曲に至ってはもう前半で挫折。どれだけ根性無しなんだ。唯一最後まで弾いたのがエリーゼのために。

もし自分が子どもの頃に「まらしぃ」というピアニストがいて、「ちょっとつよいクラシック」を聞いていたら、もう少し練習したかもなぁ。

このCDを買ったら、会場に飾ってあるピンク猿のポスターもらったよ!

もう一つ買うとしたらどれがいいかな。考えた末、全曲まらしぃ作曲の2枚組オリジナルアルバムを選んだ。へぇ!作曲もするんだ!これもまた知らなかった。弾くだけじゃ無く作曲かぁ〜すごいなぁ。帰ったら聞こう!ってプレーヤー無いんだけど、どうしようか、何とかなるか。

会場で購入したら、特典で五線譜の音楽ノートまでついてきた。いつぶりだ?中学生の頃授業で使って以来だ、懐かしい。とりあえず今のところ使い道ないけど、いつか自分でこのノートに音符を書く時が来るまで保存しとこう。はたしてそんな機会は来るのだろか。

その他、ライブグッズも見てみようと思ったけれど、大勢いたし、もう時間なので残念ながらチェックできませんでした。でも、ピンクのさるが沢山ぶら下がっているのが見えたよ。売り物なんだ、あいつ(笑)。

さあ、いよいよライブ開演

2019年まらしぃライブツアー追加公演2daysの初日。今これを書いてるのは既に2020年。だいたい1年前の出来事だ。終わったライブとは言え、今後まらしぃさんを知ってライブを見たいと思う人たちにとって、やっぱり詳細はネタバレになってしまいNGだろうと思う。こう言うのは先入観無しで直接みた方が感動は大きいはず。

肝心な内容を書かない代わりに、先に結論を言うと、このライブに来て自分はピアノをもう一度やってみようと決心した。

一度やめたピアノを再開するぐらい、さくっとやればいいじゃねーか仰々しいな、とお思いでしょうが、やはり社会人となりプライベートな時間もほぼ皆無の社畜人間には、新しい事どころか再開するのだってハードルが非常に高いのだ。ましてやピアノを買うところから始めないといけないのだから。

ちょこっとネタバレと感想

ライブは始まってしまうと、その世界観に引き込まれて集中してしまう。もしかして自分はピアノが1台だけステージにあるライブ、初めてなんじゃないかな。遠くから観ているせいかシンプルな構図だ。

ステージ!

グランドピアノ!

まらしぃ!

and さる!

そして奥に巨大スクリーン!

まらしぃさんがTwitterなどでお知らせをしていたからネタバレにはならないかな?少し書くけれど、この巨大スクリーンにはライブ中継の様子が映し出される。つまり自分が見ているステージが映っている。ライブの様子をニコ生配信してるんだね。ライブに来られない人たちも、まらしぃさんのMCの時など少しだけライブ観られるという趣向だ。すごいねー、サービス精神旺盛なんだわ、まらしぃさんは。

ニコ生配信のまんま、文字コメントが巨大スクリーンにザザザーっと沢山映っていて、こんなライブ初めて観たから、かなりビックリした。新しいライブの楽しみ方とも言える。これは会場に来ないと味わえないよな。

今思うと、2020年、新型コロナウィルスにより多くのライブイベントが中止になったり、配信で実施という状況だ。

まらしぃさんのライブは、そもそもピアノ単独だし、客が静かに着席していられるスタイルだ。このライブではノリノリの曲の時は座ったまま殆ど声を上げずに手拍子だった。客がヘドバンやモッシュ、ダイブするライブじゃないから、こんな時代でも客席を一つおきにしてマスク着用を義務付けにして注意すれば、まらフェス実施できるのではないかと思ってしまう。どうでしょうか。

まらしぃさんのライブ客層は、かなりマナーの良い常識のある方々だと思う。誰一人知り合いはいないけれど、礼儀正しそうなお客さんだったなぁ。

そんな事も含めて、まらしぃさんのライブはインターネット配信を取り入れて、光の演出も巧みで、自分は見た事も無いステージだった。

この会場のピアノはスタインウェイのグランドピアノだ。

なんかクラシックのピアノコンサートで使われたりする、かしこまったイメージだったけれど、それをカジュアルに弾く姿ってカッコいいなと思ったよ。そしてYoutubeLiveとは違う生のグランドピアノの音をたくさん浴びて、もう一度ピアノ弾いてみようと思ったんだ。