電子ピアノを買いに行く話

電子ピアノの下見をしてから1週間後、いざ買いにお店へGo!もう後には引けない、今日買うのだ。今までの自分では考えられないくらいのスピードで、購入時のチェックポイントをまとめ、試し弾きに向けてピアノの特訓をしてきた。無事に電子ピアノをお迎えできることを願うばかり。

さあ!試し弾きするよ

悩みに悩んで自分なりの選定基準を設定した。こんな感じ。

  • ヘッドホン持参のうえ試し弾きする
  • 一応モデリング音源とサンプリング音源の両方を確認する
  • 最大同時発音数の違いを確認する
  • 木製鍵盤と樹脂製鍵盤という先入観無しで弾き心地を確認する
  • ダンパーアクションペダルと普通のペダルを比較して踏みやすさや踏んだ時の音の感覚を確認する(モデリング音源とか最大同時発音数の確認)

あと、予算は20万円前後ね、一応。

そして何よりも音が好みで弾いて楽しい気分の上がるやつ!

さっそくお店に到着!
自分「こんにちは、今日は本気で買いに来ました。ヘッドホンつけて弾いていいですか?」
店員さん「どーぞ、心ゆくまで全機種弾いていいですよ(笑)。」
自分「では、早速〜。」
店員さんが椅子の高さの調整をしてくださる。そっかー正しい椅子の高さと言うものがあるのか。

初めてのヘッドホン着用電子ピアノ

これまで店頭で何となく音を出す程度しか弾いたことがなかった電子ピアノ。ヘッドホン着用ってどんな感じなんだろうね。自分の持参したヘッドホンはドイツのやつでノイズキャンセリング、ハイレゾ対応の密閉型。もう弟に返しちゃったから詳細は忘れましたけど。

YAMAHA

まずはYAMAHAから。自分の中で、実家のアップライトピアノもレンタルスタジオで弾いたグランドピアノもYAMAHAだったから、おそらくYAMAHAを選ぶだろうと思って一番初めに弾いてみた。
やっぱり思った通り、馴染みのある明るい音がした。弾いた感じ、鍵盤のタッチもこの間弾いたばかりのグランドピアノみたいな感じで、とてもしっくりきた。
音源はボタン一つで何やら外国のグランドピアノBösendorferと、YAMAHAが誇る最高峰のコンサート用グランドピアノの音が選べる。
座ったままボタン一つで音を切り替えられると、聴き比べしやすい。素人だからBösendorferなんて名前聞いちゃうとブランドにつられてしまいそうだけど(笑)。一応3機種ほど弾いてみると、やはり20万円代のが良かった。10万円代の方は音が割れて聞こえた。音量絞れば問題なかったけど、迫力や臨場感が違うよね。

KAWAI

次はKAWAIだ。このメーカーは勝手に柔らかめの優しい音がしつつもビシッとくる感じのイメージを先入観として抱いていた。
弾いてみると、深みのある玄人っぽいと言ったらいいのかな、そんな印象だった。下手がごまかせないピアノ(笑)。おそるべし〜
こちらも当然、KAWAIの誇る最高峰グランドピアノの音が入っている。
2機種試してみた。20万円代後半のはかなり弾き心地が良かった。これを弾いてしまうと、税込みで20万ちょっとの方はやはり不満足感が。音も割れて聞こえた。音と弾き心地が値段に比例するのは言うまでもないですね。

Roland

最後に弾いたのがRolandだ。あれ、期待以上な感じ!前回下見で来たときは、なんとなく鍵盤を押して音階を弾いただけだったので、鍵盤のタッチ、弾きやすさはYAMAHAとKAWAIの方が本物のグランドピアノっぽいと感じていた。けれど、ヘッドホンつけて弾いてみると、全然印象が違うんだよ。何でだろう。
店員さんに、このピアノの音源って何ですかと尋ねると、さぁ〜何ですかね?って言われた(笑)。Rolandは純粋なるピアノのメーカーというわけではないから、自社の誇る最高峰のグランドピアノの音ってのは無いんだろうと思うけど。
それにしてもかなり好印象だ。

ヘッドホンと電子ピアノの内蔵アンプの関係

オーディオについては全く詳しくないから何となく分かったことをメモしておくと、性能の良いヘッドホンだと音が割れる機種ときれいに聞こえる機種があるみたい。今回音が割れずに聞こえた電子ピアノは、スピーカーが4つ付いている機種だった。スピーカーが多いと言うことは、アンプの性能がいいのかな。定格出力の大きいやつの方が、より高性能なヘッドホンに耐えられるんでしょうね、きっと。
ちなみに、持参したヘッドホンでは30W×2で音が割れていた。
お店の普通のヘッドホン(Rolandのデジタルピアノ用ヘッドホンRH-5)も借りて試奏すると、どの機種も音割れはしなかったけれど、音質は持参したヘッドホンの方が圧倒的に良かった。

これは悩みますね。ヘッドホンでこんなに印象が変わるなんて思わなかった。

鍵盤のタッチと音の関係

とてもびっくりしたのだけれど、音を出さずに弾くのと、音を出してしっかり弾くのでは、鍵盤のタッチの印象が異なるのだ。って自分の個人的な感想だけど。
これを店員さんに伝えると、やはり音を出しながら弾くのと消音で鍵盤だけ弾いて試すのでは、鍵盤タッチの感覚が異なるそうだ。なんでだろね、不思議だね。
ちなみに店員さんは音大出身で自宅にはグランドピアノも電子ピアノもあるそうですよ。そんな方が言うのだから、自分の感じたことはあってんのかな。聞こえる音と指先の感覚って、なんだろ、脳で感じてんのかな。不思議だわ。

機種を絞って真剣に試奏しよう

7種類ほど弾いてみて、3つに絞った。ここからがクライマックス‼︎
悩む悩む悩むぜー。ほんと、どれがいいか悩む。どれもいいんだよ。選べないよ。いつの間にか閉店時間が迫ってる。時間と自分の判断力・決断力との戦いだ(笑)。

全ての音を色々な弾き方で試してみる

とりあえずエリーゼのためにを弾いて、感覚的にいいなと思える3機種に絞った。もう一度ヘッドホンを普通のと持参したやつとで付け替えて何度も聞き比べる。最大同時発音数というものの違いを確認しないといけないから、ペダル踏みながら両手でいくつも和音を鳴らしまくり注意深く音を聞く。これはやはり無制限がいいんじゃなかろうか。

サンプリング音源とモデリング音源の違いは、素人の自分でも違いがわかった。モデリング音源じゃないとってくらい違った。モデリング音源がいいな。

次に、全ての音を下から、上から、半音階で弾いてみる。フォルテでピアノで。スラーで弾いてみる、スタッカートで弾いてみる。速く、遅く、弾いてみる。

なんか気づいちゃったんだけど、ピアノでスラーで弾いてきれいに聞こえるのって気持ちがいい。弾く前に、こんな音出すよーって思いながら鍵盤押して、出た音がスーッと違和感なく聞こえてゆっくり消えていく感じといったらいいのかな。素人表現だけれども伝わるかな?まあ、そんな感じと音のつながりを楽しみながら、もう大体これかなって機種を決めた。

悩みに悩んだダンパーアクションペダル

ダンパーアクションペダルとそうじゃないやつとでは、全く違う。試してみてダンパーアクションペダル必須!と思ったのだけれど、ここにきて迷いが生じた。実際試してみると、店だから何とも思わないかもしれないけど、これが置く予定の自室だったとしたらどうか。階下への影響。どのくらい影響するのか分からなかった。近隣マナーを守って平穏に暮らしたい。
どうしよう、どうしよう、悩む。自己中で行くなら必須!けど今の生活で、上階のカーペットをコロコロする音が深夜うちに響いてくるんだ。それを思うと、不採用とせざるを得ない。あー泣くわ、なんでこんな生活環境なんだよ、って自分の不甲斐ないせいだからしょうがない。

と言うことで、ほんっと泣く泣く諦めた。

ピアノの色選び

やっとめでたく機種が確定した。最後に色選びだ。選べる色は4色から。
白塗鏡面艶出し塗装仕上げ、黒塗鏡面艶出し塗装仕上げ、黒木目調仕上げ、ナチュラルビーチ調仕上げだ。
白塗鏡面艶出し塗装の機種がきれいだな、置く部屋は狭いから明るい方が圧迫感なくていいな、と思ったのだけれども、ナチュラルビーチ調と比べると値段が高いのですよ。ナチュラルビーチ調も黒木目調も実際の木ではなく、木目調のシートが貼ってあるのだ。家具なんかでもシートが貼ってあって木に見えるやつあるでしょう、それと同じなんですね。

店員さんに仕上げの違いで音が変わるのかと質問すると、全く関係ないとのお返事。インテリアですから〜だとさ。

最終的に選んだ電子ピアノはRoland

かなり悩み考えた末に選んだ電子ピアノはRolandのDP603という機種だ。色はナチュラルビーチ調仕上げ。ペダルでどっちにしようか悩んでいた機種はHP704というNEWモデル。こちらは本当に今の自分には完璧な機種だったけれど、自分の生活環境が対応できていなかった。これを選べなくて残念極まりないですよ。

今回DP603を選んだ理由はこれまでに書いた通りだけれど、弾いた最初の印象が華やかでキラキラしてたからって言うのが大きいかも。好みと言えば好みだけれど、エリーゼのためにというやや出だしが短調で途中から長調に転調するところの音が気に入った。自分のたいして上手くもない演奏で何言ってんだって自分自身笑っちゃうけど、艶のある奥行感がいいなって思ったんだ。

色々な情報により、電子ピアノにするならせめて木製鍵盤という擦り込みもあったけれど、実際気にならなかった。むしろヘッドホンつけて弾くと一番良い印象だった。弾いた感じと出てくる音のバランス、減衰していく感じが良かったのかもしれない。
他社の木製鍵盤も当然良かったけれど、その鍵盤タッチの再現性(高性能という意味で)に対する音のレスポンスに、自分なりの若干の違和感があったのかもしれない。なんでそう思ったかというと、年末にアップライトピアノの中をのぞいて一音一音弾いて遊んだ感覚が残っていたのかもしれないですね。あー、音ってこうやって出るんだ、みたいな。

30年以上ぶりのピアノな上に初めての電子ピアノ。結局は自分で体験して気に入ったのを選ぶのが正解ということだ。
ペダルは残念だけど、たまにレンタルスタジオのグランドピアノを弾いて練習すればいいや、と思っております。

さあ、もう閉店時間だ、決まってよかった!買うよ!買った!届くのは10日後だ。混み合ってますね、配送。その間に置き場所作らねば。

【DP603】半年以上練習してみて思うこと

さて、この記事は当時の日記みたいなメモから文章にしたものである。だから2020年の正月の話だ。そして今は2020年12月。わあ、もう11ヶ月経過してるのか。実際に使用してみて当時思ったことが正解だったのか、自分なりの感想、反省を書いておこうと思う。だって電子ピアノは家電だからね、10年後くらいにまた買うときに自分へのアドバイスとして。

音の印象

とても気に入っています。色々選べるけれど、デフォルトの音を一番多用しているな。今思うに、デフォルト設定の音って各社一番自信のある音なんじゃないかな。

鍵盤の印象

寒い冬に感じたことは、空気が乾燥してくると指も乾燥するから鍵盤が滑りやすいかもしれない。本物のピアノ最近弾いてないからちょっと比べられないけど。
自分のテクニックが追いついていないせいもあるけど、トリルを弾くときに引っかかる感じがする。同じ曲を実家のアップライトピアノで弾くと、ちょっと上手く感じるので、電子ピアノで弾くと上手く聴こえるから先生のピアノだと下手になる説は本当かなぁ。電子ピアノの性能にもよるんだと思う。
そう言う意味では、このDP603はバランスの良い機種なのかもしれないですね。

音と鍵盤の印象

音と鍵盤は分けて考えられないと思います。ずっとヘッドホンを使用していますが、たまに付けずに小さい音で弾くと、なんか鍵盤が微振動するんです。ほんとのピアノで弾いたときみたいなやつ。へぇーそこまでこだわっていたのかと思いました。普通に音を出せる環境であれば、より演奏が楽しめるんだろうな。

ペダルの印象

やっぱりダンパーアクションペダルにすりゃぁよかったーって思いますわ(笑)。なぜって、踏んだ感覚も当然そうだけど、昔ピアノの先生から「踏んでいない時でも、いつでもタイミングよく美しく表現できるように、ペダルに足をかけておくこと」って言われたんです。なので忠実にそれを守ると、体重の重みで常に踏んでる状態になっちゃうのです。
そのほか、ペダルを踏む曲の時だって、自重でペダルを踏まないようにしていると足がつるんですよ、いい歳なんで。なのでやっぱりペダルは重要です。
階下や近隣からのクレームは一度もありませんけど。
でも、まだそんなに弾けないから、次買う時までにせめて指は動くようになっていたいです。

インテリアとしての印象

まさか購入当時は新型コロナウィルスなんて想像もしていなかったから、こんなに役立つとは思いもよらなかった。それは何かと言うと「机」として重宝しています(笑)。4月から完全在宅勤務が始まりました。普段、遅くまで仕事していて帰って寝るだけなので、家では一切パソコンを使わないようにしているのです。そのためパソコンデスクを持っていない生活。
この機種は蓋を閉めるとフラットになるので、思いっきり仕事机です。でもピアノは必ず練習したいから、パソコンなど置きっぱなしにしないように気をつけています。

ヘッドホンの注意点

なんだか忙しくほんとに欲しいヘッドホン選びを後回しにしてしまっていますが、実はヘッドホンの性能って音だけじゃなさそうです。休日にがんばって長時間練習すると、自分の様な住宅環境だと常にヘッドホンをつけていることになります。そうすると、音だけでなく着け心地も重要な選定ポイント。キツすぎると頭痛くなるとか、ヘッドバンドのクッションが付いていると楽だとかあるので、頭や耳のサイズ、形に合うやつがいいですね。それでなおかつ音。特にヘッドホン使用時に立体的にいい音が聞こえる機種だと疲れずに練習に集中できます。

その他便利な使用法【電子ピアノは家電だ!】

なんとBluetoothという機能、これ便利ですね!そう、ステレオになるんですよ電子ピアノって。こんな使い方していいのか、いや、いいに決まってる!
譜面台にiPadを立てかけます。Bluetoothを接続します。そうするとステレオでYoutube見たりApple TV見たり、BGM流したり、とても重宝しています。
最近の楽しみは、まらしぃさんの配信中に、弾けないけど何となく真似して音を拾ってみたり、右手だけメロディ追って合わせてみたり、勝手にセッション気分を味わって遊んでます。深夜なのでヘッドホンしてまらしぃさんの音を聞きつつ電子ピアノの音を探り探り弾く感じ。まさかこんなに活用できるとは思わなかった。

色々ついている本来の機能は残念ながらまだ使いこなせていません。そのうち試してみます。

こんなもんかな。個人的な感想にすぎませんが、もし電子ピアノをこれから買おうと言う方がこの記事を見つけて読んでくださり、少しでも何かの役に立てるなら幸いです。