2020年という新しい年を迎え、生まれて初めてとも言える「一年の計は元旦にあり」を実践した。これまで日記でもダイエットでも何でも、一応正月になると今年こそはと思いつつ3日と続かない体たらくで過ごしてきた。そんな自分が何と練習計画まで立て、電子ピアノを購入したのだ。2020年はどんなピアノライフが待っているのだろうか。
正月に行動できたのは「内なるザワメキ」があったから
2019年の年末に4年ぶりに実家に行ってピアノ練習をしてきた。そして2020年の元日にはトンボ帰りしてピアノ再開を決意するとともに、大雑把な練習計画を立て、自分としてはものすごいスピードで電子ピアノ購入に踏み切った。
今振り返って思うことは、正月に計画を立てたと言えばそうだけど、昨年からの伏線のようなアイドリングの時間があって、ようやく「正月」という何かを始めるのに気持ちを新たにできるターニングシーズンを迎えて、動くことができたんだ。
自分の仕事は年度末と言われる2月3月が非常に忙しくなる。いつも正月に今年こそは〜しようと思っても、いつの間にか仕事始めで気づくともう3月、やっとゆっくりできると思う頃はすでにGWになり、この間にぐで〜っと体を休めて、やっと6月から日常が戻る。そうこうしている間になんとなく夏になり、秋になり、わぁーまた年末が来たってなる。
2019年の夏は違った。こりゃーいてもたってもいられないって言うザワめいた気持ちを無視せずに、焦らずに、徐々に気持ちを高めるチャンスを掴みつつ、流れに乗って動くことができた。自分にとってこれは貴重な経験だ。滅多に無いことだから絶対に忘れないようにしよう。だから今回ブログも始めたんだ。
こんなことを思いつつ、電子ピアノが届くまでの時間も大切に過ごそうと思う。
新年早々大掃除
ピアノの置き場所を確保しなければ。たいして広くもない、はっきり言って狭い部屋に電子ピアノを置く。この際、不要なものは思い切って捨ててしまえってことで、まず初めに本棚に収まらない本を処分した。ついでに、これから増えるであろう楽譜をしまうスペースも確保した。
某古本買取店に引き取ってもらうことにしたけれど、ほぼ新品の本でも、あり得ないくらい安い金額にしかならなかった。初めて引き取ってもらったけど、相場ってこんなものなのか、知らなかったよ。全ての新品は一度人の手に渡ると中古品、価値は半減どころかもっと減るのだ。なんか分からんけど教訓になった。
そして、あんまり着ていない服も靴もガンガン捨てた。大きいゴミ袋3つ分。スッキリ!
これでスペースは十分確保できた。と思ったら、クローゼットからバイオリンが出てきた(笑)。昔やろうと思って実家から持ってきたやつ。弟がなんとなくの気分で買ってきて、案の定放置していたのをもらったんだ。そして自分も上達せずに諦めた。これは戒めのために、電子ピアノが届いたら隣に置いておこう。ピアノは絶対続けるぞ。
最初に練習する曲を吟味する
電子ピアノが届いたら早速練習開始したい。Youtubeを見ていると、初心者が難曲にチャレンジするのとかあって面白い。自分もこんな風になれるんじゃないかと幻想抱いちゃうよ、よせばいいのに。
けど、今回はゆっくりでいいから着実に進めたいと思っている。弾ける曲が何曲かあれば、きっと自信にもつながるはず。
最初に練習する曲は結構重要だと思っている。なんとなくの条件として
- 途中で挫折しないこと
- そのために、絶対に弾きたいと思っている曲であること
- 難しすぎないこと(頑張れば何とかなるかもしれない曲)
この3点を満たす曲だな。映えある1曲目、それは「スケーターズ・ワルツ」だ。まらしぃさんのちょっとおしゃれなスケーターズ・ワルツ、これを聞いたとき後半のメロディーがやけに耳に残り、こんなきれいな曲だったのかと思った。もう一度ピアノ弾きたいという気持ちになれた曲でもある。
ピアノをやめたときに丁度第一ワルツの前半をやってたから、楽譜は持っているんだ。一応この曲はレベル的に初心者となっている。バイエル下巻くらいらしい。ほんとかなぁ。自分は高校生にもなって、この曲途中で諦めたけど。
でも今回はこの曲を最後まで弾きたいんだ。そう思って、早速実家から楽譜を送ってもらった。この曲だけじゃなくで、過去に使ってた楽譜も一緒に。
生活習慣をちょっとだけ見直してみる
自分はかなりの夜型人間だ。平日は早くて22時、遅くて深夜1時に帰宅する。こんな生活でピアノいつ練習するんだよ。休日のみ?いやいや、できれば毎日ピアノに触りたい、ちょっとでもいいからね。そんなわけで、どのくらいの空き時間があれば、どんな練習ができるか考えてみた。
会社員ピアノ初心者ができる練習ってどんなこと?
すでに弾ける人であれば、さらっとハノン弾きまーすとか、指慣らしに簡単な曲を弾いちゃいますとかできそうだ。けど自分はそんなレベルじゃない。楽譜見たって指で音符数えて鍵盤の位置を確認して、ってやってるとあっという間に数時間は経過してしまう。それでたったの数小節だよ、きっと。
疲れている夜にそんなことはできない。できないどころかやろうとも思わない。でも何かしら弾きたい。どうすればいいんだ。
いろいろ考えて、休日に集中練習して平日はそのおさらいすることにした。練習したところを次の休みの日まで何度も繰り返して弾けるようにする。そして次回また新しい小節を練習して、少しずつ弾ける範囲を増やす。よし、この練習方法で行こう。進みはのろくても前進するはず。
夜の練習、疲れてるのにやる気になるかな?という心配に、一大決心した。平日は朝練しよう!しかも少しだけ。当面は続けることが目標だから、練習を習慣化させたい。ピアノ練習を毎朝必ずやる行動とセットで行うことにした。
朝の歯磨き。
歯を磨いたら、その後はピアノ弾く。
そのために必要な時間は歯磨きとセットで15分確保しよう。
歯を磨きながら電子ピアノの蓋を開けて電源を入れる。次に、楽譜を譜面台にのせておく。これなら出来そう。ピアノが届くまでイメトレしておこう。朝のうちに一度でもピアノに触れば、今日一回も弾かなかったという罪悪感を持たずに済むでしょう。欲張ると多分続かないから、ゆるーく練習しよう。これで様子を見てみようと決めた。この15分の確保が結構大変そうだけど、コツコツが肝心だ。
ついに電子ピアノが来た
待ちに待った電子ピアノが届く日がきた。準備は完璧だ。電子ピアノさん、いらっしゃーい。
電子ピアノは家具だった
電子ピアノは予定よりも1時間早く到着した。配送の方が玄関前で段ボールを開けて、バラした状態で中へと運び込む。配送のお兄さん、靴下もスニーカーも新しく綺麗ないでたちで、なんか感激した。自分も今年はスニーカー新しいの買おうなんて思いながら作業を見学。
おお、組み立て式なのか、知らんかったよ。鍵盤部分とフレームの足部分がセパレートになっている。設置場所を確認してから早速組み立て開始。充電ドライバーが出てきた。ネジで台を固定する。なんか家具みたいだな。台の足元に転倒防止金物を取り付ける。そして鍵盤部分を台にのせて鍵盤とペダル部分のコードを接続して固定する。電源コンセントを入れる。スイッチ入れる。音の確認。はい、終わり。
到着してから、ものの20分くらいで設置完了。こんな簡単なんだ。これなら引っ越しすることになっても大して手間にならないですね。
あっという間に部屋に電子ピアノが出現した。ふたを開けると木の匂いがした。わぁ、家具だよ。鍵盤のついた音の出る家具。
配送の方に聞いたら、引っ越しの時でも電子ピアノは組み立てたまま運んでくれることもあるらしい。スペースに余裕がないときは一度バラすこともあるけれど、楽器専門業者じゃなくても対応可能とのこと。そーなんですね、良かった。
8月にピアノ動画を見てから5ヶ月後には電子ピアノ購入。優柔不断で行動に移すのがめんどーな自分にしては上出来だ。たとえ何ヶ月かかっても、1曲は必ず弾けるように頑張ろう。
こうしてピアノ練習ライフが始まりましたが、これを書いているのは2020年12月。まさか新型コロナウィルスが世界中に蔓延するなんて夢にも思っていなかった。思い切って電子ピアノを購入していたことで積極的なステイホームを実践することになり、とにかくおとなしくピアノを弾いて過ごしてきました。
まだまだこの先どうなるか分かりませんが、あと数年は引き続き、おとなしくピアノ練習ライフを過ごそうと思っています。