2019年8月にストリートピアノの動画を見て、12月にはまらしぃさんのピアノライブに足を運び、年末には30年以上ぶりにピアノに触れて、やっともう一度ピアノを練習しようと決意した。決意したはいいけれど、練習環境をどうするか。自分の中で2020年はピアノYEARと設定し、元日から計画を練った。
ピアノ練習再開はいいけれどピアノどーすんの?
年末にピアノを弾いてみたけれど、このピアノは実家のピアノだ。ピアノの練習を再開することにしたけれど、さて、どうしよう。2019年の夏からの一連の出来事で、運良く実際にピアノに触れて練習してみるというステージにこぎつけた。直感的にこの流れは止めてはいけないと感じている。そこで正月に計画を立てた。
おおざっぱな目標設定
今の自分のピアノレベルは自覚した。はっきり言って初心者以前、これから始めますレベルだ。すぐに練習できる環境さえ無い。ここがスタートなんだ。そこで、バックキャスティング的な発想で、最終目標を先に考えた、と言うか夢見てみた。
還暦くらいから音楽仲間をつくり、定年したら仲間とセッションして遊んで暮らせたら楽しいだろうな。
少子高齢化社会を迎えて今後定年が何歳になるか分からないし、それ以前に過労死してしまうかもしれない。こんな年齢になるにはまだ先と思えるほど若くもない。実際問題、十数年後のことだし。一応こんな夢を見ながら、今のところは練習を楽しみながら一歩一歩進んでいこうと思う。
テキトーなピアノスキルの目標設定
セッションして楽しむのは最後のお楽しみとして、スキルとしての目標は、ある程度弾けるようにならないと話にならんのです。なので、ピアノスキルとしては自由にコード弾きができるようになること!最終このレベルになりたい。10年後くらいのはなし。
いきなりコード弾きといっても、まだ指さえ思うがままには動かない状態だ。このレベルに行く前に楽譜を見てちゃんと曲を弾けるレベルにしなければならないだろうな。
今後5年くらいかけての当面の目標設定
子どもの頃ハノン、ツェルニーの練習は大嫌いだった。多分もう一度やった方がいいのかもしれないけど、今回は嫌だなという擦り込みは排除したい。やる気になったらやればいい。くらいでいいですかね。
ピアノを習っていた頃先生の許可も出てないのに、友達が弾いているからとか、弾けたらいいなーと憧れて買ってしまった全音ピアノピースの楽譜が何曲かある。自分に対する落とし前をつけるためにも、これらの曲は弾けるようにする。
その前に、昔弾いた曲とか、弾けそうな曲とか、まぁチャレンジ曲も含めてコツコツやろう。
目の前のクリアすべき目標
これを実現せねば話にならん。練習環境を整える。まずこれだ。実現可能な選択肢を考えてみた。
- まとまった休日などに実家で思う存分練習する
- 休日や仕事帰りにレンタルスタジオで練習する
- 電子ピアノを購入して練習する
簡単な星取表にしてみよう。
検討項目 | 1.実家ピアノ | 2.スタジオ | 3.電子ピアノ |
---|---|---|---|
コスト | ◎交通費のみ 何時間でも練習可 たまに調律費 | ○レンタル代のみ 長引けば割高 | △イニシャルかかる 継続できればいいかも |
音色 | ○アップライトピアノ | ◎グランドピアノ | △機種による 基本的に電子音 |
継続性 | △移動面倒、 天気や体調にもよる | ○近場で良い所あれば | ◎いつでも何時間でも練習可 |
判定 | まあまあ | 最有力案 | 要検討 |
色々情報収集すると、ピアニストだったりピアノの先生方で電子ピアノを勧める人は少ない。まぁそうだろうね。自分も環境整えられるなら、そりゃあグランドピアノがいいですぜ。先生方はグランドピアノじゃなくても、せめてアップライトピアノで練習をとおっしゃいます。そーだよなー。それがいいと思うよ。
自分は最初オルガンだった。生まれた時から家にあったやつ。わけわからず弾いていて、親に習いたいかと聞かれ、幼稚園に入ってから先生についた。アップライトピアノを買ってもらったのは確か小学3年生くらいだったか。多分弟も習うと言うので買ってくれたんだと思う。今でも中古で50万くらいだから、まぁ当時でも良いやつを買ってくれたのかも。全然練習しなくて本当に親に申し訳ない。今更ですよ。
最初は1.実家ピアノと2.レンタルスタジオを併用しようと考えた。やるなら本物のピアノがいい。まとめて休める時は実家ピアノ、ふだんの休みはレンタルスタジオ。でも、これで継続できるだろうか。これまで休日は休日出勤もしくは疲れて寝てる、たまに家事。今後長期に渡り毎週末練習しに外出する気力あるだろうか。
正直、インターネットの情報だけで、電子ピアノがダメ説を鵜呑みにして良いのか。感覚的には本物のピアノでって多くの方々が言うのも十分理解できる。
ここで最終目標に立ち返る。そう、自分は音楽仲間とセッションして遊ぶのが夢であり目標なのだ。無理に生のピアノにこだわらず、とりあえずレパートリーを増やして、電子ピアノでもいいから曲を弾きたいんだ。コツコツ練習しようと決めたじゃないか。
と言うことで、電子ピアノを買うことにした。基本はこれで練習して、たまに気が向いたらレンタルスタジオなり実家なりで練習しよう。やった、決断できた。
電子ピアノどれ買えばいーの?
悩んだ末、電子ピアノを買うことにした。買うのは良いが、さて、どれにすればいいのか。検索するとメーカーも機種も値段も機能もいーっぱいある。サッパリ分からん。
情報収集して得られたこと
色々検索したことをメモすると
- 電子ピアノはタッチが軽めで上手く聞こえるから生ピアノ弾くと下手に聞こえる
- ピアノ本来の音を響かせることを理解できないためいくら電子ピアノで練習しても上達には限度がある
- 買うならピアノメーカーの電子ピアノ(YAMAHAかKAWAI)がお勧め
- 電子ピアノの中でも鍵盤のタッチが重めのを選ぶべき(キーボードはお勧めできない)
- 鍵盤はプラスチックや樹脂製よりも木製が良い
- 好みの音色(有名なピアノの音とか)や慣れ親しんだ音色の機種を選ぶ
- 譜面台の高さはグランドピアノと同じ機種がよい
- ダンパーアクションペダルの機種が良い
- 電子ピアノでもある程度の値段の機種が良い(10万円以上必須)
ざっと調べてだいたいこんな感じだろうか。これらを総合して考えるとYAMAHAかKAWAIで検討するのが無難かなぁ。確かクリスマス前にさわってみた感じでも頷ける。悩んでいてもしょうがない、一度この正月休みに楽器店に行ってみるか。
電子ピアノの偵察に出かける
ある程度電子ピアノと言うものについて情報収集したけれど、実際にきちんと見てみないことには決められないと思い、楽器店に足を運んだ。家電量販店でも売ってるけれど、楽器店の方がピアノ弾ける店員さんがいるかもしれないし詳しいかもしれないからね。
お店到着。電子ピアノだけで20台くらい置いてあるだろうか。色々あるなー。数万円のものから数十万円の高いやつまで。普通のアップライトピアノ買えるじゃん(笑)!値段の幅ありすぎ。相場というものが分からない。指でちょいちょい鍵盤押して音出しながら、店員さんにそれぞれの特徴など説明していただく。
楽器店で教えていただいた追加情報その1
自分の下調べで抜けていた情報、それは寸法と色だ。これ重要事項です。買って置けなかったら泣くよ。って言っても無理すりゃあグランドピアノ以外なら置けるけど、狭い部屋に置くのだからその占める割合は大きいし、大きさと色で部屋の印象もガラッと変わる。そう、電子ピアノはインテリアでもあるのだ(笑)。
ピアノピアノと言いながら置き場所考えてなかったー。本物のバカですね。店員さん曰く部屋が狭いと10cm違うだけでかなり圧迫感に違いが出るらしい。その圧迫感とも言える存在感を楽しむのもまた一興。
楽器店で教えていただいた追加情報その2
楽器の安定性。蓋のない機種や蓋つきでもコンパクトな機種はスペースを取らず、価格も安く購入しやすい。その反面、フォルテシモでバーンとオクターブ和音をガンガン弾くような曲だとガタガタ揺れて、非常に不安定なんだと。壁際に置かないと激しい曲や地震でひっくり返る恐れも。ついでにマンションだと階下にも響く恐れがあるらしい。どんだけ激しいんだ(笑)。そう言ってショパンの革命のエチュードの出だしをバーンと弾いて実演してくださった。なるほど、本気の演奏激しいっすね。
楽器店で教えていただいた追加情報その3
階下に響くと言えば、ペダル。ピアノにとってペダルも演奏には欠かせない重要な要素だ。でも、ダンパーアクションペダルだと、やはりこれも場所によっては階下に響くことがあるらしい。その場合は消音マットなど敷いて対応もできるかもしれないとのこと。なるほど、色々ありますね。
楽器店で教えていただいた追加情報その4
店員さん「電子ピアノなんて、所詮家電ですから(笑)。」
自分「え・・・そんな夢の無いことを〜」
だそうです。
家電かいっ!電子ピアノもピアノという神聖なる楽器と思っていたけど、まさか一言「家電」とはねぇ。使用頻度にもよるけれど、10〜15年が目安ですねと言われた。
楽器店で教えていただいた追加情報その5
音を再現するスピーカーの品質と数。スピーカーで音の響き、広がり、再現性が違ってくる。電子ピアノでもアップライトピアノでも、グランドピアノでも、やはり楽器にとって大切なのは音だ。当然好みの音、自分の練習の音であっても聞いていて違和感のない楽器を買うのが一番いい。
電子ピアノで「それなりの機種」というのは、大体スピーカーが4つ以上らしいです。2つでもスペック的にいいやつもあるみたいですが。そうね、やはり音ですよね。
ついでの情報
選択肢が色々あったけど今日は本当に有意義な下見ができた。自分の購入基準が定まっていないからまだ決められないけど。多分この後も悩み続けるんだろうな。ちなみに、売れ筋ってあるのだろうか。
店員さんによると、お店の立地によって売れ筋の価格帯も変わるでしょうとの事。各ご家庭の懐事情なので何とも言えないらしい。50万円以上のを1台目に買う人もいれば、ピアノを始める小学生が初めて買ってもらう電子ピアノとして8万円台のを選ぶ人もいるとの事。これはあくまで一例ですよ。そして10万円以下のは気軽に買いやすいせいか、ちょっくらピアノでもやってみるかぐらいの人にも売れてるそうだ。
カタログをもらって帰宅。うーん、悩むなあ。何を自分の購入基準にしようか。次回は電子ピアノを買うまでに何をしたか書こうと思います。